琥珀の時間

角川短歌6月号

 

6月号の「角川歌壇」で、外塚喬先生、内藤明先生が拙歌を「秀逸」に採ってくださった。
(しかし、特集タイトルが渋すぎる・・・)

抱擁が暴力だとは知らざりき吾のみ留まる琥珀の時間 

地中深く埋もれて何千万年も経過した樹脂が、化石に変化した琥珀。実物を見た機会はそうないが、薄めたはちみつのような、黄昏のやわらかい光のような、ノスタルジックで温かみのある色と質感に惹かれる。もともとが樹脂なので、周りの昆虫や動物・植物、空気などが含まれるものもある。

そんな琥珀の美しさは、永遠に閉じ込められた「時」の美しさ。前にも後ろにも進めず、同じところに留まり続ける「永遠の一瞬」。身動きが取れず固められていつしか化石となった瞬間が、悲しみなのか喜びなのか、よくわからない。多分、そのどちらでもあるのだろう。

(あの瞬間がなかったら、前に進めたのに)と思う気持ちと(あの瞬間に永遠に留まりたい続けたい)と思う気持ち。そのふたつが混ざりあい、琥珀色になって、私の身体の細胞中を浸していった。推敲を重ねた歌なので、こうして採っていただいて嬉しい。

琥珀は英語でamber。ウィルバーが提示する意識の発達段階における「神話的世界観」を表す色でもあり、最近の個人的な興味とリンクして感慨深い。

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