プロコーチ
外資系コンサルティング会社に入社後、大手金融機関、石油化学メーカー等の業務改革・システム導入プロジェクトに携わる。入社当時、PCのデスクトップ上にフォルダも作れない程のIT音痴だったが、体育会系競技ダンス部所属だった大学時代の勢いで、若さのままに突っ走る。最初のプロジェクトは22時に帰宅する同僚が「早い!」と非難される程、残業が多かったが、そんなものかと思っていた。
27歳で長女を出産、2年の休職を経て、社内の専門トレーニング企画チームに立ち上げメンバーとして参画。延べ300人以上が受講し、大手システムベンダーのコンサルタント認定試験に受講者の95%以上が合格する。
30歳で離婚、経済的な自立を含めた父親役と愛情あふれる母親役をひとりでこなさねば、と必死にもがく毎日の中、同僚の勧めでコーチングに出会う。コーチングを受けたり、本を読んだりするも飽き足らず、コーチになりたいとコーチ21(現コーチ・エィ)のトレーニングプログラム(CTP)を受講。しかし期限内に終わらず、延長費用を支払い、仕事と育児の合間に3年かけて修了。
前後してアウトソーシング・コンサルタントとして現場に復帰。国内海外合わせ、常時20名前後のチームのマネジメントに四苦八苦しつつ、昼夜を問わず発生するシステム障害の対応に追われ、コーチへの夢が遠のく。
娘に寂しい思いをさせている罪悪感、仕事のストレスや疲労を抱えながら生活のためだけに働く毎日に疑問が生じ、今しかない娘の成長をしっかり見つめたい思いが募り、会社に降格を願いでる。事務作業が中心のサポート業務にシフトし、給与ダウンと引き換えに希望のワークライフバランスを手にいれる。
異動前のポジションで責任を果たせなかった挫折感、長年溜まった疲労とストレスを癒すかのように、スピリチュアルな領域に興味が向かう。瞑想やカラーセラピー、前世療法などを通じて少しずつエネルギーを取り戻していく。
何の不満もない平穏な日々が続いたが、自分自身の人生を生きている実感が持てず、さびしさや焦りが募っていき、再びコーチングを受ける。数か月セッションを受ける中で(本当にやりたいのは、やっぱりコーチングだ)と気づき、16年勤めた会社を退職。
研究機関で有期職員として働きながら、CTIジャパンでコーチングを学び、2014年からコーチとして活動。2015年6月、米国CTI認定コーチ(CPCC)資格を取得。自身の経験から、誰にでも自分が生きたい人生を生き、起こしたい変化を起こす力があると信じてコーチングを提供している。
コーチング以外に魅かれることはダンス、ピアノ、短歌。表現することに情熱がある。