美しいものにどっぷり浸かりたくなり、キャンドルを灯してショパンを聴きながら、ヱビスプレミアムホワイトと、クイーンズ伊勢丹で買った数の子のわさび漬け(超うまい)、彼が作ってくれた筑前煮(涙がでるほどうまい・・)で晩ご飯、と洒落こんだ。
冷蔵庫に獺祭もあるのだが、獺祭さまにつりあう波動じゃないので、今日はヱビスです。
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バラード3番が流れて、一気に別世界へ。ショパンのピアノ曲で好きなのはバラード3番、4番、舟歌。あとノクターンの…何番だっけ。ハ短調の4拍子の。両手のオクターブ連打がえぐいやつ。
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それから、アルゲリッチが弾くスケルツォ2番、ルビンシュタインが弾く幻想即興曲。
「別れの曲」は映画「さびしんぼう」つながりで、違う角度で好きだ。愛してるレベル。弾くのが好きなのは、幻想即興曲、さっきのノクターン、革命のエチュード。それからノクターン第1番。
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でも真にショパンを愛する人は、マズルカが別格だと言うらしい。それもなんだか、わかる。
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一番好きな作曲家はドビュッシー。次に好きなのがショパン、その次は、ベートーヴェンとラフマニノフが同じぐらいかな。
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シューベルトもいいけど、本格的に弾いたのが高校生だったから、あまり身体に入ってない。2人目についたピアノの先生は、
「年を取ると、シューベルトのよさがわかる」と言っていた。今なら、シューベルトの美しさが堪能できるのであろうか。
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ちなみに、大人になって少しだけついた3人目の先生は、プロの奏者だった。彼女の弾く、ピアソラの「鮫」の連弾は、圧巻だった。魂が鷲掴みされる。
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世が世なら、日がな一日、ピアノを弾いたり、歌を歌ったり、踊ったり、していたい。物質的な豊かさは、最小限でいい。
心かよいあう人たちと、世界の美しさを愛で、表現しつづけていたい。
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だけど。
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安心してそうできる日を迎えるために、今は、ひと仕事もふた仕事も、、、、なん仕事ぐらい、する必要があるのだろう?
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日本は、いよいよ、やばいのではないか。
首筋から1センチのところに、カミソリをつきつけられているような緊張感。
だけど進むしかない。今ならまだ、間に合う。
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昔、仕事が辛くて辛くて、仕方がなかった時、通勤中に「英雄ポロネーズ」を聞いて、奮い立たせていたのを思い出した。
時の洗礼を経てなお、愛され続けてきた曲には、凄まじい底力がある。美しいものの力を借りて、また進んでいく時がきたのだ。